手汗をかかないようにする方法

手汗をかかないようにする方法

そもそも手汗の原因は2種類に分けられます。

まず1つ目の原因は病気によるものです。
更年期障害や自律神経失調症、糖尿病などの病気の症状の一つとして発症している可能性があります。
そして2つ目の原因は緊張やストレスなど精神に負担がかかることで交感神経が刺激されて引き起こされるものです。
一般的には「精神性発汗」と呼ばれています。
前者は病気が治療されない限り、改善される可能性は低いですが、後者ならリラックスすれば自然に汗は止まっていきます。

ですが緊張状態に入った交感神経を落ち着かせる事は難しいです。

たとえ出来たとしても汗が止まるまでの時間は相当かかります。
そこで簡単に汗をかかないようにする方法として3つの方法が挙げられます。

まず1つ目の方法はツボを刺激する事です。

軽く拳をつくった際に中指の先端が触れる手の平の中央付近にある「労宮」と呼ばれるツボと手の甲の親指と人差し指の骨が交わっているところにある「合谷」というツボは両方とも気持ちを落ち着かせる効果があります。
ツボを押す時のコツはツボを5秒ほど押して5秒ほど離すという作業を5回繰り返せば最適です。

次に2つ目の方法は腹式呼吸です。

腹式呼吸はお腹を膨らませるように息を吸い、お腹をへこませるように息を出す呼吸方法ですが、この呼吸方法をすると内臓の働きを調整する働きを持っている副交感神経が強まっていきます。
副交感神経が強まると自然と人はリラックスしていきます。
その理由は簡単で、副交感神経は「リラックスの神経」と呼ばれるほど休息に作用する神経だからです。
つまり腹式呼吸は手軽にリラックス効果があるというわけです。
この時、ゆっくりと時間をかければリラックスの効果が高まります。

そして3つ目の方法は制汗剤を用いる事です。

制汗剤と言えばワキに使用されるイメージがありますが、手に特化した商品もあります。
ジェルタイプやパウダータイプなど様々なタイプがあり、最近でも女性が持ちやすいようなデザインの商品が増えています。
もちろんベビーパウダーでも汗は抑えられますが、制汗剤ほどの長時間の効果はありません。
逆に言えば短時間で構わないならベビーパウダーでも問題ありません。
また制汗剤を購入する場合、塩化アルミニウムが配合された商品だと手汗に有効です。
しかし塩化アルミニウムは刺激が強い面があるため、手が荒れるリスクがあります。

他にも食事による体質の改善や体を圧迫する事で起こる「半側発汗」を利用する方法があります。

ですが医師による治療という方法もあり、主に電気を流した水に手を浸して汗腺を刺激することで手汗を抑制するイオントフォレーシスや神経をブロックする注射をうつ「ポツリヌス注射」が挙げられます。
しかし最も効果があり、有名な治療法は「胸腔鏡下交感神経遮断術」です。
この方法は先述した2つの治療法とは異なり、手術による治療法となります。

手術の内容はシンプルです。

手の汗を分泌させている汗腺に密接している背骨の近くにある第2胸部交感神経と第3胸部交感神経を切断するだけです。
時間は一時間はかからないうえに安全性と確実性に優れた手術だと高い評価を受けています。
実際に神経を切断するだけで、ほぼ完全に手汗をとめることができます。

しかし術後に他の部位から出る汗の量が増える可能性があります。

これは「代償性発汗」と呼ばれる症状で、手から出なくなった汗の分を他の部位を用いて補おうとします。
元々汗は人間の体の体温を調節する役割を持っているため、胸腔鏡下交感神経節遮断術を受けた人間の体は限られた場所からたくさん発汗して体温調節を試みようとします。
胸腔鏡下交感神経節遮断術は手だけでなく、ワキや顔の汗も抑制してしまうため、「代償性発汗」の症状は顕著です。

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